偽マッカートニーの進捗報告

主にUnityを使ってやったことなどをまとめてます。

突撃!隣のゲーム会社

先日縁あって、某ゲーム開発会社の人事の方から、同会社でプロのプランナーとして活躍されている方と直接お話しする機会を頂いた。

ブログに記事として公開する許可を頂いたので、ここに面談の内容をまとめる。

どんな会社・人物に話を聞いたか

今回お話をさせて頂いた会社さんは主にスマートフォン向けゲームを開発している。

また、プランナーの方は以前にコンシューマゲームを開発する会社から移って今の会社にいる、という経歴であった。

どうしてコンシューマからスマートフォンへ?

まず気になったのはプランナーの方の経歴について。なぜコンシューマゲーム開発からスマホゲーム開発をする現在の会社に移ったのかを伺った。理由は簡潔に述べると以下の二つであった。

  1. より多くの人に遊んでもらえる
  2. 今までにやったことのないことができる(新しい体験をつくれる)

ここで大切なのが、「より多くの人」というのは、”スマホゲームという市場”の中でのより多くではなく、”新しい市場を開拓した先にいる”より多くの人という意味であるということだ。つまり「スマホゲームをつくる」ことが目的ではなく、「”新しい体験”を”より多くの人”に届ける」ことが目的であってスマホゲームをつくることは手段なのである(これに関しては以前”HEAT”というゲーム会社合同企業説明会でも社長の一人が同じようなことをお話されていたので、ついでにリンクを貼っておく)。

電撃 - 今のゲーム開発会社が欲しい人材は? 4人の社長が語る就職活動のヒント

引用: 横山社長は「僕らの作っているものが、今はたまたま“ソーシャルゲーム”と呼ばれているだけで、僕ら自身は最初から“ゲーム”しか作っていない」と明解に答えていました。

コンシューマゲームスマホゲーム

続いて、コンシューマゲーム開発からスマホゲーム開発に移った人から見た両者のゲームづくりの違いについて尋ねてみた。

まず、コンシューマゲーム開発に比べたスマホゲーム開発の面白い点の一つとして「コンテンツが成長する体験を味わえる」という回答を頂いた。コンシューマゲームは基本的に売り切りのものであるが、スマホゲームにはリリースした後に”運営”というフェイズがある。ゲームを遊ぶ人を飽きさせないために、絶えずゲームを変化させていく過程にスマホゲーム開発ならではの楽しさがあるということであった。それに関連して、スマホゲームはユーザーにどのように遊ばれているかが分かることも魅力の一つであるとのことであった。

また、コンシューマはハードの性能が高く映像などの「演出」が重要になるのに対し、演出の面でコンシューマに及ばないスマホゲームはゲームシステムなどの「体験」が重要になるという違いもあるとのことであった。

ゲームプランナーに必要な「内省能力」

今回お話を伺ったプランナーの方は、新人プランナーに「次の瞬間に成功体験を捨てろ」ということを必ず教えるそうだ。これを会社の大先輩は「内省能力」と一言で表すらしい。過去の成功体験にすがらず、常にゼロから考え直せるかが大切であるということであった。そのために重要なのが、勉強し続けること。常に新しい情報を入れ続けることが内省能力を高めるために必要だということであった。

あとがき

今回私は、就職活動をする上での方針を決めることを目的に面談をさせて頂いた。現役のゲームプランナーがどのような考えてゲームづくりをしているか、ということを直に聞き、共感できる部分を紐解くことでその形が見えてきたように思える。自分にとってなにが重要か、譲れないものはなにかを考え続けながらこれからの就活に臨みたいと思う。

最後に、このような貴重な機会を与えて頂いた企業の方々に感謝いたします。